BBCのサイトに”Art and Fear”という本(2001年、David Bayles)の紹介がなされて(11/14)、
それをうけてgigazineが記事を書いていました(11/17)。
それによると、独創的な芸術作品は量をこなした場合に生まれ、一点の作品に集中しても良いものが出来なかったそうです。
芸術だけでなく、例えばダイソンは5126個ものプロトタイプという失敗を重ねてあの革新的な掃除機に至ったそうです。あの製品は最初から完成形は頭になく、失敗を繰り返すうちに徐々に出来ていったそうです。
これらをうけて、失敗を受け入れよ、あえて失敗する、という点を教訓としてあげています。gigazineでは粘り強く諦めずに失敗し続ける覚悟も必要と言っています。
なるほどなぁ、と感心しました。
原典の主張から少しずれるかもしれませんが、これは一白・二黒の話だなぁ、と感嘆しました。
二黒は、続けること持続が大事で、それにより根ができしっかりと立てるようになると説きます。
受験勉強でもスポーツでも何でも良いので、なかなか出来なかったことが、ある瞬間にパッとできるようになった時を思い返してみてください。そこまでに至るのに多くの事を重ねていませんでしたか?
なかなか理解出来なかった問題、解けなかった問題が、何度も何度も繰り返しているうちに突然理解できたり、その延長で応用問題もパッとわかるようになったり。
これですよね。
実は生命体は、日々同じ事を繰り返すことによりある時突然変化します。こうして進化をしてきました。人類が道具を持つようになるのに何万年かかったでしょう?火を使うようになるまで何万年かかったでしょう?多くの道具を作り出し、農耕に至るまで何十万年かかったでしょう?。
このように日々の繰り返しの連続によって変化(進化)が生まれるのが生命体です。
個々人も同じでしょう。なにか一つ決めてそれを続けること。これが変化と向上の秘訣ですよね。
今の生活で続けることが無いのであれば、なんでもいいので決めて始めてみましょう。靴は揃えて脱ぐ、椅子はかならず入れる、毎日必ず本を読む、犬と散歩する、味噌汁つくる、仏壇に手を合わせるなどなど。これを仏教では戒といいました。戒が向上のもと・変化のもとなんですね。
そして自身で続けることを心に決め、心をかためる、心をおこす。この一白の事も大事です。
やはり人生は一白・二黒から創っていくのだと感心した記事でした。