日盤カレンダー

年末ということで、日盤カレンダーをつくってみました。

日盤カレンダー

拡大、縮小しても綺麗に表示させるため、SVGを使用して描いています。
サイズが大きいので、縮小してご覧ください。

また、次の計算ページにおいても、表示する盤をSVGを利用して表示するように変更しました。
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土用

7月です。土用がありますね。最近になって一般にも土用は1年に4回あるというのが知られてきましたね。

土用は東洋の五行からきています。木火土金水の5つで五行です。
ところが季節(四時しいじ)は4つ。そこで、
木=春、火=夏、金=秋、水=冬
となりますが、行き場がないのが「土」です。この土を季節の変わり目に当てはめました。それが土用です。

「季節の変わり目」ですから、土用は「立」の直前になります。春夏秋冬は太陽の位置によって決まりますから、土用も太陽の位置で確定します。
297°〜立春(315°)
027°〜立夏(45°)
117°〜立秋(135°)
207°〜立冬(225°)
(度数は太陽の視黄経)

さて実際の体感からすると、立夏・夏至というのはまだ我慢できる暑さですが、土用立秋(8月)ぐらいから9月がたまらなく暑いですね。この遅れは地球の大陸や海の性質によるものです。

体感とは別に、気学の上では夏至がピークで、それから土用、立秋へと徐々に下がっていきます。ピークを過ぎているのに更に強いと感じる。おもしろいですね。
これは季節だけでなく人にも言えますね。ピークを過ぎていても自分がピーク(最高)と思っている、これが勘違いのもとになります。

土用の時期は体調がかんばしくないことが多いので、温泉にでもつかってゆっくり過ごすとよいでしょう。

日盤切替の問題

陰遁陽遁のサイクル:
日の十干十二支九星
で、切り替わりの現在のルールを述べました。

しかし!

これはズレます。ズレを放置すると、遠い未来、今の冬至付近の切り替えが、夏至付近の切り替えになることもあります。ざっとやってみると、半年以上前にずれこむ事もおこります。立春付近まできて、ほぼ一周なんて時もあります。前述のルールを述べた投稿では、ここまで言及していません。計算を簡単にするために固定して考えています。実は、離れた過去や未来を計算するとズレが大きく出ます。あてにならないのです、本当のことを言えば。

このズレをどうするかは確定していません。未来の人類に丸投げです。

実は、天象学会の『萬年暦』の1905年(明治38)と1915年(大正5)の動きがイレギュラーです。
なぜ調整を入れたのか、なぜこの値に決定したのか、理由不明です。今年で100年。伝承が残っていません。


1905-12-20七赤
1905-12-21七赤
4020日経過 (4200 - 180)
1916-12-22七赤
1916-12-23七赤

どうです?素敵でしょう?全くわからなくて。

A.いつどれぐらいズレるか?

現ルールに基づくと、何がどうしてどれぐらいズレるか、みていきます。
解決策を未来に託すためです。私の代では無理でしょう。

A1.前提

前提①: 地球の1太陽年の日数: 365.24219XXXX で、前後する。
前提②: 1年の日数は、整数化せねばならない。年数も同じ。
前提③: グレゴリオ曆の閏日の発生: 400年間で100回未満にする。97回にしている。
     ex. 西曆1〜400の時、西曆100年、200年、300年は平年。西曆400年は閏年。
       なお、西曆は0年、0世紀ありません。
前提④: 干支は60のサイクル。
前提⑤: 干支九星は180のサイクル。
前提⑥: 通常は「甲子」(60干支の、1番目)で陰遁陽遁を切り替える。
前提⑦: 切りかえを調整する時は「甲午」(60干支の、30番目)で切り替える。

意外に多いですね。

A2.case1.400年間で考える

理解しやすいように、1〜400年の400年間で考えてみます。

(a).日数 = 400 * 365 + 97 = 146097日(∵閏年97回)
(b).8400のサイクルの回数 = int(146097 / 8400) = 17回。
(c).8400のサイクルの合計日数 = 8400*17 = 142800日。
(d).(c)が何年ぶんに相当? = 142800 / 365.2422 ≒ 390.973

(d)の時にぴったり冬至なり夏至なりがきていれば問題ないはず。
整数化して考えると、391年でぴったりならラッキー。
だが現実はオーバーフローがあります。
391年でぴったりでない。ぴったりになって欲しい時に、何日ズレているか?をみてみます。

(e).391*365 + (97-3) = 142809日。
   ∵391年間 → 潤になる年400年、396年、392年の3回はこない。∴97-3
(f).(e) - (c) = 142809 - 142800 = 9
   この時、現実は、グレゴリオ暦が9日多い。
(g). ∴391年で、9日ずれる(前に移動する)

となりました。
391年で9日。結構な誤差です。
では、一ヶ月ズレるのはいつぐらいか、大まかに予想してみましょう。

(h).∴30日ズレるのは、391*3 = 1173年
   30日は大事。前提⑦で使用する量、また、一ヶ月も変わると、月の節氣(干支九星)が変わってしまうため

A2.case2.1173年間で考える

case1で、1173年が臭うとわかりました。約30日のズレは大変です。
では、正確に、何日ズレるでしょう?case1と同じ考えでやってみると

1173年間の
(i).閏の回数 = 97*2 + 90 = 284
  ∵ 1173/400 ≒ 2.9325。400年完全に含む回数は2回。97*2
    余りは、1173 - 400*2 = 373年。
    この373年間の閏の回数は 90 回。(∵400,496,492...,376無し。4*93=372より自明。その中から、100年、200年、300年を除く)
(j).1173年間の日数 = 1173*365 + 284 = 428429日。
(k).428429/8400≒51.003。
   ∴ズレ = 428429 - 8400*51 = 29日。

29日でした。
場合によっては30日の可能性もあるでしょう。が、まぁ、29日で考えましょう。

B.どう調整すべきか?

1173年で29日、400年で9日。どう調整しましょう?
ここでやっかいなのは
前提④〜⑦
です。冬至切り替えなら、冬至が出現する節に切り替えたい。しかも甲しばり、子午しばり。
うまいことできるんかいな?という感じです。

丸投げします。

未来の人類、頑張れ〜。

iCalendar形式の十干十二支九星

google calendarにインポートして使用出来ます。.icsファイルです。

ブラウザでgoogleカレンダーを見た場合、十干十二支九星は画像になります。といっても文字を画像にしただけのものです。
ブラウザ以外のgoogleカレンダーと同期できるアプリでは、文字での表示になります。
googleカレンダーにインポートする場合は、新しいカレンダーを作って、それにインポートすると使いやすいです。

*一括でダウンロードするならgitlabが便利です。gitlab icalkigakuに行き、「コード」→「Dowload Source Code」(zipを選ぶ)メニューを押すと良いです

日の十干カレンダー

2001年からスタートしています。(Readdleのカレンダーアプリが2001年からしか動かなかったため)

日の十二支カレンダー

2001年からスタートしています。
画像は3通りに色分けしています。文字の場合はカッコで分けています。なぜそうしているかはセミナーでお伝えします。

日の九星カレンダー

googleカレンダーへのインポートに時間がかかるので、10年単位にファイルを分けました。見たい期間だけインポートしてください。

4200日目での切り替えが2020年6月20日にあります。その点を考慮しています。

二十四節気カレンダー

土用カレンダー