土用

7月です。土用がありますね。最近になって一般にも土用は1年に4回あるというのが知られてきましたね。

土用は東洋の五行からきています。木火土金水の5つで五行です。
ところが季節(四時しいじ)は4つ。そこで、
木=春、火=夏、金=秋、水=冬
となりますが、行き場がないのが「土」です。この土を季節の変わり目に当てはめました。それが土用です。

「季節の変わり目」ですから、土用は「立」の直前になります。春夏秋冬は太陽の位置によって決まりますから、土用も太陽の位置で確定します。
297°〜立春(315°)
027°〜立夏(45°)
117°〜立秋(135°)
207°〜立冬(225°)
(度数は太陽の視黄経)

さて実際の体感からすると、立夏・夏至というのはまだ我慢できる暑さですが、土用立秋(8月)ぐらいから9月がたまらなく暑いですね。この遅れは地球の大陸や海の性質によるものです。

体感とは別に、気学の上では夏至がピークで、それから土用、立秋へと徐々に下がっていきます。ピークを過ぎているのに更に強いと感じる。おもしろいですね。
これは季節だけでなく人にも言えますね。ピークを過ぎていても自分がピーク(最高)と思っている、これが勘違いのもとになります。

土用の時期は体調がかんばしくないことが多いので、温泉にでもつかってゆっくり過ごすとよいでしょう。