其身正…

「其身正、不令而行、其身不正、雖令不従、」*1
『その身(態度・言動・生活の仕方)がちゃんとしていれば、命令しなくても周りが動いてくれる。そうでないと命令しても誰も動いてくれない』
自分の身が正しくなければ、子供は言うこと聞かないよ、社員は動かないよ、国民はそっぽ向くよ、誰も協力してくれないよ、と言っています。

耳が痛いですね〜。
親・経営者・リーダー・組織の一員・コミュニティや家族の一員・一人の人間として、これができているかどうか。私はできていませんねぇ…反省。

「身が正しい」=「正しい生活をする」ですが、人間ですから初めから正しいことはなく、色々失敗しています。それを正すには、原因・結果を知り、原因を切り替えてゆけば良い。過去やってしまったことは消去できませんが、今切り替えれば未来の結果は変わります。そうやって人生を切り拓けと。
そのときに必要なのは、まず決意して心を定めること。目標に心を定めること。これを信念といいますね。そしてそれを続けること。続けることにより変化が起きてきますね。そのときに何か止まっている感じになるかもしれませんが、次の動きを出すために力を蓄えているときは、止まっているように見えるものです。バネが縮んでいるときみたいな。でもそれが次の変化につながります。ですからあきらめず続けること。気学はここを教えてくれます。

「君子以恐懼脩省。」*2
『できる奴(成功者)は、真剣に自分をふりかえることをするんだよ』
孔子は本当に徹底していますね。似たようなことを言っていますが、こちらの文の方が力強いですね。ズンっと心に落ちてきますね。

*1: 論語、子路第13
*2: 易経、震為雷の大象。象伝は孔子が書いたと言われている